電気柵
1.電気柵とは? 電気が流れる仕組み
1.電気柵とは? 電気が流れる仕組み
電気柵は、電線には+(プラス)の電気、地面には-(マイナス)の電気が流れていて、動物が電線に触れることで回路が通じ、電気が動物の体に流れる(感電)という仕組みになっています。
つまり、普段は+と-がつながっていない「スイッチOFF」の状態ですが、動物が+の流れる電線に鼻先を付けた時に、+と-が接続して「スイッチON」となり、電気の通り道ができることで動物が感電するのです。
これについては人間も同様で、電気柵に触ると「バチッ」と感電します。
1.安全な電気柵選びにもあるように、安全な電気柵の設置運用さえしていれば、感電したとしても一瞬強い痛みを感じるだけでケガや失神などの危険性はありません。
このように、電気が流れる回路が成立することで機能するのが電気柵です。
例えば、柵線の上にトンボが止まっていても感電しないのは電気が流れる回路が成立していないからなのです。
電気柵の特徴 他の柵とは違う4つのポイント
1電気柵は心理柵
電気柵は、イノシシやシカ、ハクビシン、アライグマなどの害獣に対して、軽い電気ショックで驚かし、侵入を防ぐ「心理柵」です。
動物に対して、あくまで軽い電気ショックを与えるだけですので、触っても死傷したり気絶をしたりすることはありませんが、動物は、一度鼻先でワイヤーを触り、電気ショックを受けると、その痛みと恐怖を学習・記憶し、それ以降は電気柵に近づかなくなります。
電気柵が「心理柵」と呼ばれるのは、このような効果に由来します。
※人が誤って触ってしまっても、ビリッとするだけで、通常、人体に影響はありませんが、ペースメーカーを付けている方は絶対に触れないように注意してください。
2電気柵は費用対効果が高い
電気柵は、金属柵やネット柵と比較して、費用を安く抑えることができます。
また、他の防護柵と比較して、重量が軽いという点も大きなメリットです。
ネット柵
ワイヤーメッシュ柵
金属柵
金網パネル式
3電気柵は設置が簡単
電気柵と聞くと、「電気に詳しくない素人には設置が難しいのではないか?」と思われがちですが、実は非常にシンプルで、初めての方でも簡単に設置できてしまいます。
電気柵の設置に必要な作業は、
①草刈りをする
②ポール(支柱)を立てる
③ワイヤー(柵線)をひっかける
④ワイヤー、電源装置(電気柵本機)、アース棒を接続する
⑤正しく設置できているかチェックする
のみですから、100m程度の設置であれば、ほんの数時間で設置は完了してしまいます。
以下、準備から設置、チェックまで、もう少し具体的な流れをご説明します。
【準備】
①事前に設置場所の草刈りをしておきます。
②次に、ポール1本を畑に打ち込み、打ち込み深さを決めます。
③ポールの打ち込み深さを決めたら、設置に必要な本数を並べ、打ち込み深さと、クリップ(碍子)の設置位置にマジックなどでマークを着けます。
まずは打ち込み深さのところに1か所マークを付け、そこから20㎝、40㎝(イノシシ対策用2段の場合)のところにそれぞれマークを付けていきます。
④ポールにクリップをセットします。クリップはツマミの部分を押すと直径が広がり、ポールに付けやすくなります。
クリップを付ける作業は、屋内などの作業しやすい環境で実施するとスムーズに終わります。
【設置】
①まずは、四隅となる場所を決め、そこにポールを打ち込みます。特に角部は内側へのテンションが強くかかりやすいので、ポールの本数を増やしたり、打込み間隔を狭めて強化するなどの対策を図ってください。
②角部のポールの打込みが完了したら、ワイヤーを延ばしてライン取りをします。
ポールを打ち込む前にこの作業をしておくことで、きれいな直線で柵を設置することができます。
また、ワイヤーを延ばす際は、ポールをワイヤーボビンの穴に通すとスムーズに延長することができます。(上写真参照)
③延ばしたワイヤーのラインを目安に、等間隔にポールを打ち込んでいきます。
基本は4m間隔ですが、凹凸などの変化がある場合は4mにこだわらず、地面とワイヤーとの距離が一定になるよう、本数を増やして調整してください。
特に、地面と1段目のワイヤーとの間隔が開きすぎないように気を付けてください。
獣の侵入を許す原因となってしまいます。
④全てのポールの打込みが完了したら、クリップにワイヤーを通していきます。
その際、針の穴に糸を通すように、クリップの穴にワイヤーを通すのではなく、クリップにひっかけるようにすると簡単に通すことができます。(以下動画参照)
⑤電源装置を固定します。
アース棒を地面に深く打ち込み、電源装置の(-)端子とアース棒を接続させ、(+)端子をワイヤーに接続させれば完成です。
【チェック】
①設置した電気柵の外周を見て回り、地面と各段のワイヤーとの間隔が開きすぎていないか、ワイヤーが雑草などに触れていないかを確認します。
②電源装置の電源をONにして、各段ともに通電しているか、また、推奨値まで電圧が出ているか、テスターを使用してチェックします。
4電気柵の維持管理はこまめに
電気柵の利用で気を付けたいのは、なんといっても漏電です。
漏電は、地面の草が伸びて柵線に触れたり、落枝がワイヤーに絡むことで発生します。
中でも、特に気を付けたいのは「つる植物」です。
地上から延びたつるがポールに絡まり、それがワイヤーに絡みついてしまうと、そこから漏電してしまい、電気柵本来の効力が失われてしまいます。
設置した電気柵の効果を最大限発揮するためにも、電気柵周辺の下草刈りは定期的に行うようにしましょう。
ちなみに、草刈り機を使用する場合に、ポールごと刈ってしまわないように、ポールとワイヤーの距離を広く取るようなクリップ(下写真・動画参照)や、防草シートの中にステンレス線が張られている「通電シート」など、定期的なメンテナンスを効率化する便利な商品もあります。
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