動物被害を防ぐには
野生動物被害にあってしまったら・・・
「どんな対策をしたら良いの?」
「まずやることは何?」
「どんな対策用品を使ったら良いの?」
動物被害を防ぐ4つのステップを解説!
- 相手を知る1. 被害を出している動物を知る(確認する)
- 被害を出している動物の種類は何ですか?
イノシシ?タヌキ?アライグマ?
動物の種類によって対策方法が異なりますので、まずは相手を知ることから始めましょう! - 詳細はこちら
- 柵で囲う2. 動物の侵入を防ぐために、田畑や集落を柵で囲う
- 動物被害を防ぐには、とにかく侵入されないことが大事です!
田畑への侵入を防ぐ柵を設置しましょう。
柵の選び方や効果的な設置方法、そのポイントなどを詳細ページで解説しています。 - 詳細はこちら
- 環境作り3. 動物が近寄りにくい環境を作る
- 田畑や集落に動物がやってくる原因は、農作物だけではありません。
知らないうちに、動物が好む環境(「エサ」や「棲みか」)を与えていませんか?
動物が近寄りにくい環境作りは大きな効果を発揮します! - 詳細はこちら
- 捕まえる4. 動物を罠で捕獲する
- 柵で侵入を防ぎ、近寄りにくい環境を作っても出没する動物は、罠で捕獲しましょう!
効率よく捕獲するための方法やコツについては詳細ページで解説しています。 - 詳細はこちら
1. 被害を出している動物を知る(確認する)
田畑に入っているのがどんな動物なのか、知ることが対策の第一歩。正体を突き止めてみましょう。
(1)痕跡から動物を特定する
田畑の中や周辺、藪や林に残された痕跡を確かめてみましょう。
(2)トレイルカメラ(センサーカメラ)で特定する
トレイルカメラを使って動物の正体をつきとめましょう。
トレイルカメラは、動物の熱を感知し自動で撮影してくれるので、こっそり田畑に侵入する動物の姿を捉えることができます。また、トレイルカメラは夜間撮影もできるので、夜行性の動物も撮影できまる。さらに、静止画だけでなく動画も撮れるので、動物の動きや行動内容まで確認できます。
▼静止画のイメージ
-
日中、光のある場所での撮影(カラー)
-
夜間、光の不十分な場所での撮影(モノクロ)
▼動画(夜間撮影)のイメージ
(3)動物の生態を知る(どんな行動をするのか?)
動物によって昼行性、夜行性、群れ性の動物、増えやすい動物など、いろいろな習性があります。
習性に合わせた対策を行いましょう。
2. 動物の侵入を防ぐために、田畑や集落を柵で囲う
柵にもいろいろな種類があります。環境に応じた適切な柵を選ぶことが重要です。
(1)柵の種類と選び方
防ぎたい動物、設置場所、設置のしやすさ、維持管理の手間などから、適切な柵を選びましょう。
設置場所の例:家庭菜園・田畑・ゴルフ場・農園・森林と集落の境界・森林内など
▼ 侵入防除柵比較表
区分 | 物理柵 (障壁による侵入防除) |
心理柵 (学習効果による侵入防除) |
複合柵 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
種別 | 金網柵 | ネット柵 | 電気柵 | ネット柵 +電気柵 |
金網柵 +電気柵 |
||
様式 | ワイヤーメッシュ (溶接金網) パネル式 |
折り畳み式 | ロール式 | - | - | - | ワイヤーメッシュ (溶接金網) パネル式 |
対象動物 | イノシシ・ シカ(※1) |
イノシシ・ シカ(※1) |
イノシシ・ シカ(※1)・ クマ・ 中型獣(※2) |
イノシシ・ 中型獣(※2) |
イノシシ・ シカ(※1)・ サル |
||
設置のしやすさ | △ | 〇 | ◎ | △ | △ | ||
維持管理の手間 (草刈り・破損等の点検) |
◎ | 〇 | △ | 〇 | △ | ||
強度(衝撃や 噛み切りに対する強さ) |
◎ | △ | 〇(※3) | 〇(※3) | ◎ | ||
耐久性 | ◎ | △ | △ | △ | 〇 | ||
柵の種類と選び方 | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら | - | - | ||
対象商品 | 商品一覧 | 「パタサク」 | 取り扱いなし | 商品一覧 | 商品一覧 | 「楽落くんNEO」 | 「ビリビリイノシッシ」 または 「おじろ用心棒」 |
※1 シカ対策の物理柵の場合、高さ1.8m以上を推奨しています。
※2 中型獣とは、アライグマ・ハクビシン・タヌキ・アナグマなどを指します。ただし、商品によって対象となる中型獣種が異なる場合もあります。
※3 動物は柵を見つけると、まず鼻先などで確かめます。電気柵はその際、柵線に触れた動物に電気が流れ、電気ショックで動物を田畑から遠ざける心理柵です。
(2)柵の効果的な設置方法
柵を設置しても効果がないとき、多くの場合、柵の選び方を間違えていたり、設置の方法が間違っていたりします。ちょっとしたコツを試すだけで改善する場合も多いので、以下を参考に問題なく設置できているか見直してみましょう。
イノシシ、シカ、クマ、アライグマ、ハクビシンなど、動物は体の大きさに関わらず、まず柵の下の隙間を探して、田畑に侵入しようとします。
隙間をきちんとふさぐことで侵入を防ぐことができます。
動物は柵の外の茂みに隠れながら、田畑の中に入れる場所(隙間)をじっくり探します。
警戒心の強い野生動物は茂みがないと不安を感じ、田畑に近寄りづらくなりますので、柵の効果も上がります。
(3)点検と維持管理
設置したまま、何の管理もせずにずっと防げる柵はありません。
電気柵であれば漏電防止の草刈りが必要になり、他の柵の場合も動物に突破されていないかなどの点検が必要になります。
3. 動物が近寄りにくい環境を作る
餌場や隠れ家になりそうなところありませんか?動物が嫌がる環境を整えましょう。
それ以外の集落内の食べ物も原因になります。田畑の作物以外の食べ物を減らすこと、動物が安心して身を隠せる場所をなくすことで、動物は集落に近づきにくくなります。
(1)田畑や集落内の食べ物(餌)の管理
田畑の周辺に放置された果実や野菜、集落の中のカキやクリの実、お供え物のお菓子、二番穂、あぜ道の雑草など、思わぬものが餌になります。
(2)集落内の隠れ家、侵入経路の管理
動物は田畑のすぐそばの森や藪、耕作放棄地、使わなくなった小屋などを隠れ家にします。ひとつひとつ、なくしていきましょう。
4. 動物を罠で捕獲する
柵で侵入を防ぎ、近寄りにくい環境を作っても出てくる動物は捕獲しましょう。効率よく狙った動物を捕獲するためにも様々なコツがあります。
(1)捕獲の方法とコツ
(2)捕獲に関わる法律の話
野生動物を捕獲する場合、「狩猟免許を取得して猟期に捕獲する」か、「捕獲許可を得る」必要があります。