金網柵の種類と選び方
種類 | |
◎パネル式 | |
・ | 幅2m程度の金網パネルを、専用の鉄パイプ型の支柱を使って設置します。ロール式と違い1枚ずつパネル(幅2m)が分かれているため、凸凹のある場所や山林など傾斜のある場所での設置に適しています。設置も容易で、施工業者以外の地元の方々や、少人数でも設置可能です。 |
・ | 獣害対策としてよく利用される柵として、パネル式のワイヤーメッシュ(溶接金網)柵があります。 |
◎折り畳み式 | |
・ | 折りたたまれている本体フェンスを広げて施工します。ロールフェンスとは違いフェンスに巻きぐせがついていないので、 広げてすぐに設置をすることができます。パネル式とロール式の中間的な位置づけの製品です。 |
◎ロール式 | |
・ | もともと牧場用として用いられている、柔軟性のあるロール型金網です。パネル式に比べ傾斜地や起伏のある場所では設置がやや難しいですが、軽量で平地での設置は容易です。施工業者以外の地元の方々でも設置が可能です。 |
対象動物 | |
イノシシ・シカ ※基本的には、柵を登らない獣が対象です。 ※電気柵と組み合わせることで、サルや中型獣など、他の獣にも対応可能です。 | |
使用例 | |
短距離から長距離まで幅広く使用できます。 (家庭菜園、田畑など小規模農地から、ゴルフ場や農園など大規模敷地、森林と集落の境界、森林内など) | |
特徴 | |
・ | もともとはコンクリートに埋め込む補強用建築資材ですが、イノシシを防ぐための手軽な獣害対策用侵入防除柵として設置されています。また、ネット柵より丈夫でまず噛み切られることはありません。製品によっては比較的安価で設置が容易な柵もあり、獣害対策用として活用されています。 |
・ | 電気柵やネット柵に比べて丈夫なため、維持管理の手間は少ないです。ただし、柵の周辺に藪が茂ると、見通しが悪くなり、動物が容易に近づいてくるようになります。また、イノシシなど、動物の習性上、柵を飛び越えたり、柵と柵の隙間を広げたりするよりも、地際を掘り起こして入ろうとします。そのため、草刈り等周辺の藪の刈り払いや、地際に隙間がないかなどの定期的な点検といった維持管理が必要です。 |
⇒詳しくは、柵の効果的な設置方法をご覧ください。 | |
・ | 素材が金属のため、頑丈で噛み切られることはあまりありません。また、ネット柵や電気柵と比較して耐久性にも優れ、維持管理の手間が少ないため、集落全体を囲う場合や、市町村の山際や山中に長距離にわたって設置する場合によく用いられます。 |
・ | 他の柵に比べ維持管理の手間はあまりかかりませんが、支柱や金網部の破損点検や、柵周辺の刈り払いなど、最低限の点検、維持管理が必要です。 |
選び方 | |
・ | 一般的には線径2mm~5mm程度のものが市販されていますが、イノシシ対策で使用する場合は、耐久性のある線径5mm以上の製品が望ましいです。 |
・ | ウリボウ(イノシシの幼獣)は15cmの隙間を潜り抜けます。そのため、ウリボウの侵入を防ぐには、目合い10cm以下のものを使用します。例えば、目合い10cm以上のパネルの場合、2枚のパネルを横にずらした位置で重ねて設置し、目合いの幅を狭くするなどの工夫も可能です。 |