マングースの生態・被害の現状・対策
ジャワマングース Herpestes javanicus(食肉目マングース科)
形態 |
・食肉目マングース科に属する中型の哺乳類である。 ・体色は、黒褐色から黄土色で、細長い体形をしている。 ・頭胴長は30~40cm、尾長は25~35cm、体重は0.4kg~0.8kgである。 |
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分布 |
・原産地は、中東から東南アジア、中国南部、ジャワと広く分布する。 ・日本には、ハブ対策のため捕食者として放逐された個体が野生化し、沖縄島と奄美大島で生息が確認されている。また、近年、鹿児島県鹿児島市(本土)での生息が確認された。 |
生息環境 | 森林から灌木林、耕作地周辺まで多様な環境に生息する。 |
食性 | 小型動物、昆虫類を食べる。 |
繁殖 | 年に一回、4~9月に1~3頭の仔を出産する。時に年に2回出産することもある。 |
社会性 | 昼行性である。 |
【参考文献】
- ・阿部永・石井信夫・伊藤徹魯・金子之史・前田喜四雄・三浦慎悟・米田政明(2005)日本の哺乳類[改訂版].東海大学出版会.
- ・多紀保彦(監修)・財団法人自然環境研究センター(編)(2008) 日本の外来生物.株式会社平凡社.
- ・中間・小溝 (2009) 鹿児島市喜入瀬々串町で確認されたマングースについて.鹿児島県立博物館研究報告.28:103-104.
- ・Satoshi D.Ohdachi・Yasuyuki Ishibashi・Masahiro A.Iwasa・Takashi Saitoh (2009) The Wild Mammals of Japan.Shoukabou.
分布図①
出典:環境省 生物多様性センター. 第3部 動物分布図(哺乳類). https://www.biodic.go.jp/kiso/atlas/pdf/3.mammals.pdf, (2024年8月14日取得).
分布図②
出典:国立環境研究所 侵入生物データベース. フイリマングース. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/10210.html, (2024年8月14日取得).
農作物ごとの被害面積・被害量・被害金額
出典:農林水産省. 参考1 野生鳥獣による農作物被害状況(令和4年度)を基に作成. https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/hogai_zyoukyou/attach/pdf/index-29.pdf, (2024年8月14日取得).
作成:鳥獣被害対策ドットコム
農作物被害面積・被害量・被害金額の推移
出典:農林水産省. 参考3 野生鳥獣による農作物被害状況の推移を基に作成. https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/hogai_zyoukyou/attach/pdf/index-29.pdf, (2024年8月14日取得). 作成:鳥獣被害対策ドットコム
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- 希少種を含む在来種の生息地を壊滅するなど、生態系に大きな影響を与えている。
- ・鶏舎や家屋、納屋などに侵入されないよう隙間、穴をふさぐ。
- ・箱わなで捕獲する。
- ・餌付けは絶対しない。
- ・マングースは、肉食性の特定外来生物です。沖縄や奄美大島に生息するヤンバルクイナ、アマミノクロウサギ等の在来の希少野生動物を捕食するため、生態系に大きなダメージを与えています。沖縄、奄美大島では、大規模な捕獲作業が実施されています。
- ・「わな」による捕獲は、鳥獣保護管理法などを遵守して適切に行う必要があります。これらの法律は県又は各市町村が管轄していますので、被害が出て「わな」で防除する場合は必ず自治体の担当窓口に相談しましょう。