ブラックバス(オオクチバス)の生態・被害の現状・対策
ブラックバス(オオクチバス) Micropterus salmoides(スズキ目サンフィッシュ科)
形態 | ・上顎の後端が目の直下よりも後方に達し、下顎が上顎よりも突き出る。 ・体側には不明瞭な太く黒い縦状(線)が1本ある。 ・全長は30~50cm(最大97cm)、側線鱗数は59~68である。 |
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分布 | ・原産国はカナダ南部、アメリカ中東部、メキシコ北部。 ・日本には1925年にアメリカ・オレゴン州から、神奈川県芦ノ湖に導入された。 ・1970年代から意図的な放流により急速に拡がり、2001年には全都道府県に分布した。 ・現在では、北海道以外では定着もしている。 |
生息環境 | 天然湖沼やダム湖、ため池、公園の池、河川の中・下流域などに生息する。 |
食性 | 小型の魚類やその稚魚、甲殻類、陸上・水生昆虫類、カエル、サンショウウオも食べるほか、大型の個体の胃からは、水鳥の雛、ネズミ類、ヘビなどが出てくることもある。 |
繁殖 | ・繁殖期は水温が15度に達するとはじまり、本州では4~7月頃に砂礫底に沈性付着卵を産む。 ・雌の体内卵数は2000~145,000粒で、大きな雌では1つの巣に産み落とされる卵数は2万粒を越えることもある。 ・卵と稚魚は雄に保護される。 ・1年で18cm、2年で25cmほどになり、6~7年まで成長する。 |
【参考文献】
- ・川那部浩哉・水野信彦・細谷和海(2001) 日本の淡水魚.株式会社山と渓谷社.
- ・多紀保彦(監修)・財団法人自然環境研究センター(編)(2008) 日本の外来生物.株式会社平凡社.
分布図①
出典:環境省 生物多様性センター. 中型哺乳類の分布の変化. https://www.biodic.go.jp/kiso/atlas/pdf/2.Characteristics.pdf, (2024年8月14日取得).
分布図②
出典:国立環境研究所 侵入生物データベース. オオクチバス. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/50330.html, (2024年8月14日取得).
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- 希少種を含む在来種を捕食するなど、生態系に大きな影響を与えている。
- 網わなで捕獲する。