ハクビシン対策に有効!「楽落くんNEO」設置で栃木県のいちごを守れ!
投稿日:2021年4月16日
運営会社:株式会社 地域環境計画
投稿日 : 2011年07月29日
更新日 : 2024年03月19日
こんにちは「鳥獣被害対策ドットコム」の浅尾です。
今回の鳥獣害の知恵袋は「北上するイノシシたち、その被害と現状」の続編、イノシシ対策についてです。
前回はイノシシが多大な被害をもたらすことについて触れました。
イノシシの被害は一年中ありますが、特にこれから秋にかけての時期は、サツマイモ、カボチャ、水稲などの収穫期を迎え、1年中で最も被害が大きくなる時期なので、早めの対策が肝心です。
今回はイノシシを寄せ付けないための方法についてです。
一つは、侵入防止柵などを設置して、イノシシが立ち入らないようにすること。
もう一つは、イノシシの嫌がる匂い、音、視覚効果などにより近づきにくくする対策が挙げられます。
さらに、イノシシの好む薮などを刈り払うなどして、環境を整備することも重要です。
侵入防止柵の設置は、最も効果的な方法の一つで、他の多くの獣にも効果があります。
大事なのは、イノシシは意外にも機敏で身体能力も高いという点を踏まえることです。
イノシシは
などの面があるので、舐めてかかると大変なことになります。
侵入防止柵と言っても、板状のもの、網状のもの、電気柵など様々なものがあり、それぞれに一長一短があります。
代表的なものとして、以下の写真にあるような、トタン板などで囲んだものがあります。
イノシシの多い西日本ではよく見られる光景ですが、最近は東北地方の一部でもチラホラ見られるようになってきました。
トタン板などによって視覚を遮る(つまりこの先にある餌を見えなくする)ことができることもポイントです。
しかし、高さが1m程度までは飛び越えることがあり、凹凸の多い場所だと隙間が出来やすく、そうした隙間を狙われると侵入を防ぐことができません。
設置にも大変な労力を要します。
網にも一定の効果があります。
しかし、網はイノシシの視界を遮らないため、網を壊してでも侵入しようとする場合があります。
このため、ワイヤーメッシュや金属線入りなどの丈夫な網を用い、接地面を掘り返されないよう強力に固定する必要があります。
具体的な商品としてはこんなのがあります。
・イノシシ対策用ワイヤーメッシュ柵(いのししくん)へリンクします⇒
・イノシシ対策用ネット柵(ステンレス線入り)へリンクします⇒
・イノシシ対策用ネット柵 資材セット(ステンレス線入り)へリンクします⇒
ワイヤーメッシュ柵、ネット柵の他、とりわけ効果が高いとされるのは電気柵です。
触れると電流が流れ、ビックリして近づかなくなるという仕組みです。
田圃や畑のほか、ゴルフ場などで電気柵を設置するケースも多いようです。
しかし、これにも欠点があります。
イノシシは分厚い毛皮に覆われているため、電線が鼻先に触れないとあまり効果がありません。
このため、鼻先に触れるように、高さを2段、3段にわけて張るなどの工夫が必要です。
また、周囲の草丈が伸びて電気柵に触れてしまうと漏電し、効果が無くなる場合があるため、定期的なメンテナンスが必要です。
電気柵の下にトタン板などの電気を通すものを敷けば、除草効果もありメンテナンスの手間が省けます。
さらに、電気柵の下側を板で覆って、その上に電気柵を設置する方法やトタンで囲った外側に電気柵を設置する方法なども取り入れられています。
こうすることによって高い確率で被害を防ぐことが出来ますね。
イノシシは警戒心が強く、匂いや音にも敏感です。
このため、昔からこれらの習性を利用した様々な対策が行われてきました。
昔から知られている方法としては、
などがあります。
音や視覚によって恐怖心を与える方法も時には有効です。
しかし、これらの対策は、イノシシへの効果が一時的なものであったり、単体では充分な効果を発揮しない場合もあると言われています。
つまり、これらの対策は侵入防止柵などの対策と併用して、より効果を高めるための対策と考えるのが妥当です。
ただ、一時的とはいえ一定の効果は認められているため、ここぞという時に使うのも一つの方法です。
例えば、収穫間際で一番荒らされたくない時に短期集中で設置するなどの方法が考えられます。
イノシシは開けた場所を嫌います。
このため山林内や薮に沿って移動することが多く、真っ先に狙われるのは山林や薮に面した農地です。
また、泥浴びが好きなので、湿地などを好みます。
野菜くずの捨て場所なんかがあったら大喜びで餌場にします。
こうしたイノシシの好む環境を排除し、環境を整備することも大事な対策の一つです。
具体的には
といったことが挙げられます。
これらの対策については1軒でやるよりも、集落全体で取り組むことが重要ですね。
だけど、これらの方法は被害を防ぐ効果はあっても、イノシシの数を減らすという根本的な対策にはなりません。
餌場の減ったイノシシたちは、対策の不充分な農地を探し、また新たな被害が発生してしまう恐れすらあります。
そうすると、増えすぎたイノシシの個体数を適正に管理するしかありません。
【イノシシ対策は下記の3つが重要です!】
この記事を書いた人
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