投稿日:2012年8月16日
運営会社:株式会社 地域環境計画
投稿日 : 2016年02月16日
更新日 : 2024年03月22日
こんにちは「鳥獣被害対策.com」の唐橋です。
今日の鳥獣被害対策の知恵袋は、「鳥獣被害対策の『講習会』を実施しました」の続編です。
弊社が講師を務めさせていただいた鳥獣被害対策の『講習会』では、イノシシに限らず、
も含めた総合的な獣害被害対策の講習会も行っています!
今回のブログでは、前回の「イノシシ対策」に続いて、「ニホンジカ対策」の講習についてご紹介いたします。
ニホンジカは、動物による農業被害の中で、イノシシと同様に、大きな割合を占める動物です。
一方で、イノシシと異なるところは、森林や林業への被害が大きいということが挙げられます。
例えば、樹木の皮を食べたり角を幹にこすりつけ、木を枯らしてしまったり、下草を食べつくし、土壌流出を引き起こすこともあります。
また、より標高の高い地域にも分布が広がったことで、希少な高山植物を食べてしまうという、問題も生じています。
講習会では、そういった規模の大きな問題もありますが、主に農地や集落周辺などの人の暮らしの中での対策についてお話ししていますので、以下をご参考にしていただければと思います。
内容は、以下の3つに分けてご説明します。
スタートは、やはり相手を知ることから!
左下から右上に向かって柵が張ってあります。
シカの侵入防止柵です。どちら側にシカが生息しているか、お分かりですよね?
もちろん左側です。
下草をみんなシカが食べてしまい地面が見えています。
続いては、相手を知り、現状を把握する!
これは、イノシシと同じですね。
その基本は、相手が誰であるかが大切です。
この2つを事前に知ることで、対策機材の有効活用や、効率的な被害対策を実施することができます。
痕跡や自動撮影カメラなどによる個体の確認が役立ちます。
詳細は前回のイノシシ編を参考にしてください。
シカの出没や被害の状況が分かったら、いよいよ対策をしましょう!
被害対策の基本についてもイノシシと基本は同じ、
この2つに尽きると思います。
ただし、先ほどご説明したとおり、対象とする動物によって、性質や能力が異なりますので、相手に合わせたアレンジが必要になります。
その“シカ用”のアレンジとは、
侵入防護柵については、「鳥獣被害対策.com」にて様々な種類を販売しています。
それぞれの効果的な使い方も詳しく説明していますので、ぜひご参考にしていただければ幸いです。
シカ対策用電気柵
https://www.choujuhigai.com/fs/chiikan/c/deer-package
シカ対策用金属柵
https://www.choujuhigai.com/fs/chiikan/c/deer-fence
シカ対策用ネット柵
https://www.choujuhigai.com/fs/chiikan/c/deer-guard-net
環境づくり、侵入防護柵の設置…と、これらの対策を行っても、シカがまだやってくる!
そんなシカに対しては、捕獲を行います。
捕獲方法は、イノシシ同様に、銃のほか、
などの“わな”を用います。
ここでも、イノシシとの違いを理解することが大切です。
例えば、箱わなであれば、まずシカの大きさに合ったサイズを使うことです。
高さ1mの檻にも入りますが、高さ1.5m×奥行2~3m程度のわなを使いましょう。
また、設置時期も自然下で食べるものが少ない、秋から早春に実施するのが効果的です。
シカ用箱わな
https://www.choujuhigai.com/fs/chiikan/c/deer-boxtrap-big
シカ用足くくり罠
https://www.choujuhigai.com/fs/chiikan/c/deer-trap
写真:中央にあるのが、“シカ用の囲いわな”です。
人の背丈より高く、何人も入れるくらい大きいです。うまく使うことができれば、群れごと捕獲することが可能です。
ただし、大きい分、設置や管理は一人では難しいです。獣害対策は集落単位で協力して実施することがとても大切です。
講習会の開催については、参加者の方や講習会の開催時間に合わせた講義内容やプログラムをご用意いたします。
ご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
以上がシカ対策の基本のお話になります。
次回はクマとサル対策について、お話ししたいと思います。
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この記事を書いた人
投稿日:2012年8月16日
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