【トレイルカメラを設置する前に】おすすめの防水対策や設置・設定方法を徹底解説!
投稿日:2022年8月2日
運営会社:株式会社 地域環境計画
投稿日 : 2014年09月10日
更新日 : 2024年03月21日
こんにちは、地域環境計画の千々岩です。
※株式会社地域環境計画は「鳥獣被害対策.com」の運営会社です。
今回は獣害対策の中でも手ごわい相手、ニホンザルの話をしましょう。
獣害対策を進める時に対象動物になったつもりで考えると良いヒントが出てきます。
どんな食べ物が好きか、身体能力、活動のクセや社会性など、知っておくと得します。
ニホンザルと言えば群れで生活。
誰もが知っていることですが、その群れはどういう構造かご存知ですか?
ボスザルの話題をよく耳にします。
でも、オスたちに順位はあるものの、ニホンザルの野生群にボスは居ないのです。
あれは人がサル山で餌をたくさん与えることにより生じた歪んだ姿です。
群れを動かすもの。
それはメスたちのお出掛けや食べ物探しが効いています。
ですから、決して群れを牛耳っているオスは居ないのです。
群れの作りを図に示しました。
ニホンザルの群れはメス中心で作られています。
偉い位のオスたちは、群れの安全を守りメス家系を繋ぐ接着剤。
とても大事な存在です。
メスたちは母親を頂点とする家系集団で、複数の家系が集まって群れとなっています。
そして、オスたちだけでなく、メスの家系にも順位があります。
しかも家系の中にも・・・。
母の擁護のもと若い妹ほど順位が高いのです。
なんだかとっても窮屈な社会ですが、それが家系の繁栄を約束しているのでしょう。
複雑な猿模様が展開する彼らの社会。
それには絶妙なバランスがあります。
そこで、有害捕獲にはご注意下さい。
偉い位のオスや母親の捕獲を繰り返すと群れが分裂しかねません。
分裂するということは、相手にしなければならない群れ(対象)が増えるということ。
また、分裂が過ぎるとサルたちはゲリラ的に出没することに。
そして、群れは見つけ難くなり、対応に手間が掛かります。
有害捕獲にまつわる話にはもう一つあります。
畑は美味しいものがあるところ。
上位のサルたちがまず陣取ります。
このため上位のサルたちが有害捕獲され易いのが現状です。
彼(女)らを捕獲しても虐げられていた下位のサルたちに食べる順番が回ってくることになります。
ですから、捕獲で効果を上げるには、相当な努力が必要です。
若いオス猿たちは冒険心が強く、畑によく出てきます。
若いサルを中心に捕ることで、将来的に群れの力を奪うことも出来ますし、農作物に依存しないサルたちに変えることも期待できます。
ここは焦らずにじっくりと作戦を練って下さい。
群れの話が長くなりました。
身体能力や追い払いの注意点等記したいことはまだあったのですが。
それは、また次の機会に。
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