投稿日:2011年7月21日
運営会社:株式会社 地域環境計画
投稿日 : 2011年06月23日
更新日 : 2024年03月18日
こんにちは「鳥獣被害対策.com」の津田です。
今日の鳥獣害対策の知恵袋は、鳩による生活環境被害についてです。
鳩による被害は、畑に播いた種を食べられてしまうといった農業被害と、糞害などによる生活環境への被害の大きく二つがあります。
ここでは、糞害による生活環境への被害について紹介します。
まず、野生動物はさまざまな病原体を保有している可能性があります。
平和の象徴である鳩も例外ではありません。
人と鳥類の共通感染症には、
などがあります。
これらの感染症を詳しく知りたい方はこちら⇒ http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/infection/guideline.pdf
中でも、鳩が媒介する感染症としてオウム病とクリプトコックス症が有名です。
気になる感染経路ですが、オウム病もクリプトコックス症も、保菌する鳥との接触や、保菌鳥の糞の乾燥塵埃を吸うことにより感染します。
・オウム病
症状として、軽いものは風邪と似た症状ですが、重症になると、呼吸困難、意識障害などを起こします。
・クリプトコックス症
病原菌は、本来、土壌にある真菌です。これが、特に鳩の糞中で特異的に増殖すると言われています。症状としては、軽いものは皮膚炎程度ですみますが、重症になると髄膜炎や慢性肺疾患などを起こします。日和見感染(※)が多いと考えられていて、免疫や体力が落ちた人が容易にかかります。
このように鳩の糞による被害は、「汚い」だけではすまされない、大変深刻なものです。
もしベランダなどに鳩が来るようになったら、住み着かせないためにも、一刻も早く追い出す必要があります。
次回は、鳩がなぜ来てしまうのか、なぜ多いのか、どんな場所を好むかなど、鳩の生態を交えながら
紹介したいと思います。
※日和見感染とは、免疫力が低下しているために、通常なら感染症を起こさないような感染力の弱い病原菌が原因で起こる感染症のこと。
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投稿日:2011年7月21日
投稿日:2011年7月20日
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