手軽にできる外来魚駆除【ブルーギル釣り】
投稿日 : 2014年02月19日
更新日 : 2024年03月21日
こんにちは、株式会社地域環境計画株式会社地域環境計画の柴﨑です。
※株式会社地域環境計画は「鳥獣被害対策.com」の運営会社です。
今日の鳥獣害対策の知恵袋は、 子供と一緒に手軽に楽しめる ブルーギル釣りのお話です。
うまく行けば、外来魚駆除や 今晩のおかずにもなる一石二鳥の 釣りが楽しめると思います。
釣行記
11月下旬に小学1年生の子供を連れて、滋賀県守山市の琵琶湖に隣接する 釣り公園に行きました。
琵琶湖では、 「滋賀県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例」に基づきブルーギルとブラックバスのリリース(釣ったブルーギルとブラックバスを元の水域に戻すこと)が禁止されています。
そのため、釣り公園の桟橋には 外来魚回収ボックスというものが設置されており、釣り人の協力を得て、外来魚駆除が進められていました。
さて、釣り場に着いた私は、 枝針が6本ついた市販のワカサギ仕掛けに紅サシ(ハエの幼虫を食紅で染めたもの) をつけた竿を準備しました。
子供が桟橋で糸を垂らすとすぐにあたりがあり、 ブルーギルが2尾同時に掛りました。
その後、糸を垂らすたびに 体長5~10cmのブルーギルが掛り、入れ喰い状態が続きました。
餌の紅サシは針持ちがよく、 ブルーギルを3~4尾釣ってもまだ同じ餌が針についています。
結局、1時間程で子供一人で92尾のブルーギルが釣れました。
釣ったブルーギルは、クーラーボックスに 入れて全て持ち帰り鱗と頭と内臓を 取り除いてから、唐揚げにして食べました。
2度揚げしたので、小さいものは 骨ごとかぶりつくことができましたが大きなものは骨が硬く、 中骨を食べることはやめておきました。
味はかなり美味でした。
今後、唐揚げ以外にも、いろいろ 調理法を試してみようと思っています。
外来魚駆除【ブルーギル釣り】の実際
ブルーギルは、春から初冬にかけてよく動く ため、この期間が釣りに適しています。
釣り場は湖沼や河川のワンド等の止水域です。
次に環境別に釣り方を紹介します。
ア.湖沼の桟橋やボートでの釣り
水深がやや深い場所にブルーギルが 高密度に生息している場合は、今回用いたワカサギ用の仕掛けが 効果的です(下図を参照)。
餌はサシやアカムシ(ユスリカの幼虫) を使用します。
短時間で多くの釣果が期待できます。
・湖沼の桟橋やボートでの釣り方
イ.川岸や湖岸での釣り
水深が浅く、水生植物が生育している湖岸部などでは、のべ竿を用い、
- 玉浮き
- 棒浮き
- トウガラシ浮き
などをつけた簡便な仕掛けが向いています(下図を参照)。
餌は、ミミズやサシなどを用います。
・川岸や湖岸での釣り方
ウ.釣り以外の方法で外来魚駆除をしたい方へ
釣りであたりが出るまで待てないという方は、 ぜひ、投網で捕獲してみてください。
ブルーギルやブラックバス(オオクチバス)を 投網で捕獲するには、水底が平らで あまり深くない湖岸部などがねらい目です。
河川の場合はワンドや淵など流れが 極めて緩い場所をねらって、上流側へ向かって打ち歩くと効果的です。
外来魚を捕獲する上での注意点
1)外来生物法【正式名称:特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律】では、特定外来生物(生きているもの)の
- 飼育
- 栽培
- 保管
- 運搬
- 販売
- 輸入
などが原則禁止されています。
捕獲した
- ブルーギル
- オオクチバス
- コクチバス
等の特定外来生物を持ち帰る場合は、 現地で活〆(鮮度を保つための血抜き) などをしてから、持ち帰りましょう。
2)琵琶湖のように県条例などで ブルーギルやブラックのリリースが禁止されている場所では、これらを 捕獲した場合、元の水域に戻さず、食用にするなど、適切な処理をお願いします。
3)お住まいの都道府県よっては、 内水面漁業調整規則等で投網等の使用が制限されている場合があります。
また、漁業権が設定された川や 湖沼等の水域では、遊漁者に対して様々な制限があります。
詳細は、地元自治体の水産課や漁業協同組合等にお問い合わせください。
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