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くくりわなでのイノシシ捕獲

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こんにちは「鳥獣被害対策.com」の宮畑です。

今日の鳥獣害対策の知恵袋は、イノシシ、シカのくくりわな猟をしてきたお話しです。

下見で目星をつけていた場所は、グループで巻き狩り猟をしているエリアにかかっていたようでした。

グループの方たちと現場で会ったため、お話をしました。

特にわな猟をすることについて衝突があったわけではなく、理解もあったのですが、

  • 定期的に銃猟をすることでシカやイノシシの行動が攪乱されているだろうこと
  • 大型の猟犬を使われていたため、錯誤捕獲の可能性もあること

など、無用のトラブルやリスクを避けるため、急遽場所を変更することにしました。

設置場所は、昨年くくりわなを設置したものの、捕獲には至らなかった場所です。

現場に行ってみると、昨年より明らかにけもの道が増えています。

けもの道の幅も広がっているところも多く、掘り返し跡も増えており、複数個体が利用しているようです。

初秋に様子を見に来た時は、新しい利用痕跡はほとんどなかったため、それ以降群れが移動してきているようです。

自動撮影カメラで利用状況を確認している余裕はないため、直近に利用した形跡のあるけもの道に狙いを絞ってくくりわなを仕掛けていきました。

設置個数は計6台です。

それぞれに自動撮影カメラ(BMC SG560P-8M)を仕掛けてみました。

以下はそのうちの1ヶ所のけもの道です。

斜面に細いけもの道があり斜面下部の広めのけもの道に続いています。

くくりわなは斜面にある細いけもの道の方に仕掛けました。

斜面下部のけもの道は幅が広くイノシシが足をつく場所が絞れず、誘導も難しいためです。

くくりわなの設置場所は、斜面の左側に岩があり右側は崩れていてより狭くなっている場所で、なおかつイノシシの踏み痕がついている場所に決めました。

土と落ち葉でカモフラージュしたのち、さらにわなを挟むように枯れ木を置いて「そこ」に足をつくように誘導します。

これで斜面の上部から降りてきた場合は左側の足、下部から登っていくときは右側の足で踏んでくれるはずです。

翌日点検に行くと、いきなり初めのくくりわなに若い雄のイノシシがかかっていました

止め刺しをしてから、のど付近の頸動脈を刺し頭が下になるように血抜き処理後、自動撮影カメラの動画をチェックしてみました。

まずはイノシシが1頭出現してきました。

くくりわなを仕掛けてある斜面のけもの道ではなく別のルートから現れました。

その8分後に、さきほど撮影された個体とそれより小型の個体の2頭が撮影されました。

このときもくくりわなを仕掛けてあるけもの道は通っていません。

次に撮影されていたのはさらに7分後で、ワイヤーがピンと伸びて揺れている映像でした。

この間にくくりわなにかかったようですが、残念ながら捕獲の瞬間は撮影できませんでした。

捕獲されたのは40kg弱の雄個体です。

くくりわなは鳥獣被害対策.comで販売している栄工業の「足くくり罠」です。

足くくり罠01

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この記事を書いた人

宮畑 貴之

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