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食害の犯人はハクビシンシ?

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こんにちは「鳥獣被害対策.com」の宮畑です。

今日の鳥獣害対策の知恵袋は、自宅で果物被害を引き起こしている獣を特定すべく自動撮影カメラを設置したお話しです。

私の自宅は荒川まで歩いて1分の埼玉県内にあります。

ちょっとした庭があるため、食い意地のはっている私は、様々な果樹を植えてみたり、家庭菜園をやって食材を得てます

果樹では、

  • サクランボ(品種名:暖地)
  • ビワ(品種名:田中および瑞穂)
  • ニワウメ

などが直植えしてあり、

その他、鉢植えで、

  • 佐藤錦
  • 高砂
  • ユスラウメ
  • 白桃

なども育て、今年はさらに、

  • パッションフルーツ
  • ペピーノ
  • キワノ

といったトロピカルなやつにも挑戦してます。

ちなみにサクランボやビワなども最初は鉢植えだったのですが、ベランダに置いていたところだんだん大きくなって洗濯物を干すのに邪魔になり、鉢ごと庭に置いていたら、いつの間にか鉢を突き破って根を伸ばしさらに生長してしまったのです。

このため、いまだに真っ二つに裂けた鉢が根元にくっついてます。

この木は鉢植えだよ!と説明すると驚嘆しながらも納得してしまう人もいます。

こんなアンバランスな鉢植えはありえないのですが・・・。

さて、そのサクランボも今ではベランダから樹冠へ手が届くまでに生長しています。

ゴールデンウィーク近くになり、ベランダ付近の枝の実がだんだん熟してきました

一粒つまむと、もうかなり甘くなっています。

明日収穫しよう!と決め、翌日の朝ベランダに出てみると・・・・ない!!

収穫しようと思っていた枝の一番熟していた実がひとつ残らず見事に食べられていました。

最初は、隣家の戸袋で営巣しているムクドリの仕業だと思いました。

以前にもベランダのプランターで育てていたハクサイやキャベツが固い芯を残してザクザクに食われたり、ユスラウメの実をくすねられていましたので。

どうしてくれようか、と考えつつふとズッキーニを植えているプランターをみると何者かの糞が。

サクランボの種がたくさん混じった細長い糞は、明らかに哺乳類のものです。

糞のあったプランターは二階のベランダに置いてあること、サクランボの種がたくさん入っていたことから、真っ先に思い浮かんだ獣はハクビシンです。

庭に出てサクランボの木の下を確認するとそこにも同様の糞が1個ありました。

隣接する市では以前からアライグマ被害ハクビシン被害が増えており、防除対策を進めていることは知っていました。

しかし、自分の住んでいる地域にも分布域を拡大してきているという認識はありませんでした。

ネットで少し調べてみると、市内でも家屋への侵入被害や目撃情報などが複数件ヒットしました。

件数の少なさから、被害は顕在化しておらず、生息密度はまだ低いと考えられます。

しかし、生息していることはほぼ確実であると推察されます。

これで、家のサクランボを食った犯人はハクビシンであることが濃厚と考えられました。

すかさず犯人特定のため、サクランボの木に向けて自動撮影カメラ(BMC SG560P-8M)を設置しました。

しかし、この時はノラネコばかりでハクビシンは撮影されず、被害もありませんでした(被害が出る前に残りの実を一気に収穫してしまったため被害が出なかったのかもしれませんが・・・)。

6月になり、そろそろビワが熟してきました

これまた、ベランダから手の届く枝になっている実が一番早く色づいてます。

1個もいで食べてみると甘さも十分のってきました。

明日収穫しよう!と決め、翌日の朝ベランダに出てみると・・・・ない!!

収穫しようと思っていた枝の一番熟していた房が見事に食べられていました。サクランボの時と全く同じです。

サクランボ以降ハクビシンが現れた形跡はなかったため、他の場所へ移動したのだろうと踏んでいたのですが、再び舞い戻ってきたか・・・・・。

再度自動撮影カメラ(BMC SG560P-8M)を設置しました。

今度は、ベランダから直接ビワの実がなっている枝に向けて設置してみました。

自動撮影カメラ(BMC SG560P-8M)に搭載されているセンサーは熱感知の赤外線センサーのため、

  • 木漏れ日が多くある場所や枝葉の茂っている場所
  • 直接西日が当たる場所
  • 太陽がキラキラと水面に反射してしまう場所

に向けて設置すると、太陽熱で暖められた枝葉が風で揺れたり、 反射熱などでセンサーが反応してしまうことがあります。

このため、通常はなるべく葉が茂っている枝を画角から外したり西日が直接当たらないように向きや角度を考える必要があります。

これをしないと、無駄な撮影が多くなってしまい、SDカードがすぐにいっぱいになってしまう、ということになります。

今回はそれも織り込みのうえ、ピンポイントにビワの実に向けて設置してみました。

センサー感度はhigh、normal、lowの3段階で設定できるため、lowに設定してみましたが、あまり効果はなく予想どうり誤作動が多くありました。

それでもいくつかの動画を撮影することがきました。

最初に映ったのはこいつです。

そう、オナガでした。

その後何度もやってきてはビワをついばむ姿が撮影されました。

次にやってきたのはこいつです。

そう、ムクドリです。

こいつはうちの菜園の常連ですが、ビワもしっかり食べていました。

その次の犯人はこいつ。

そう、ヒヨドリです。

こやつらが寄ってたかってついばんでいたようです。

鳥被害については、「少しおすそ分けしてあげている」くらいの気持ちの余裕があったのですが、そろそろ本気で鳥対策をしないと、自分の食い扶持がますます減りそうです。

結局、ビワの時期にはハクビシンは撮影されず、糞などの痕跡もみあたりませんでした。

近所にはビワの木が結構植えられているため、よそでおなかを満たしていたのかもしれません。

これから、プチトマトやトロピカルな果樹の実が熟してきます。

食材の争奪戦はますます激化していきそうです。

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この記事を書いた人

宮畑 貴之

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