投稿日:2024年1月18日
地域ぐるみの獣害対策の試み
投稿日 : 2013年05月27日
更新日 : 2024年03月19日
こんにちは「鳥獣被害対策.com」の小野です。
昨年度より和歌山県の町から、地域ぐるみの捕獲と被害対策のコーディネート業務を受託し、たびたび集落におじゃましています。
町役場の担当者、地域住民、狩猟者の方々など関係者の方々の関心が高く、効果的な対策ができそうです。
これまで行った具体的なメニューは、以下の通りです。
- 加害獣の生態、被害対策、捕獲方法の講習会
- ニホンザルの行動圏調査(地域主導で行うためのコーディネート)
- 地域の獣害状況アンケート解析
- 対策状況、被害状況の現地調査
地域ぐるみの対策を進めていくためには、地域住民の方々に、加害獣の生態や対策方法、捕獲方法について理解していただいたうえで、現状の整理と共有を行うことが大切です。
昨年、大まかな現状把握ができたので、今年からは昨年の内容を踏まえて防護柵の設置、捕獲体制づくりなどの具体的な取り組みを進める予定です。
地域の獣害対策を個人で行うことは難しいですが、地域の内外の住民が協力することで実施が可能です。
例えば、
- 獣の隠れ家をなくすための集落の周りの藪、下草の刈り払いの共同作業
- 田畑を個別に囲わずまとめて電気柵の設置を行う、その後共同管理を行う
- 集落周囲の設置する箱わなの共同管理
- 獣をひきつける不要な庭木、果実の採集
- サルの追い払い
などが考えられます。
- 一緒に勉強会をする
- 現状を皆で認識するための地図作りをする
- 柵の設置方法や捕獲方法を見直す
など、できることから始めてみましょう。
(株)地域環境計画(鳥獣被害対策.com)では、被害対策講習会、地域ぐるみでの被害対策など、獣害に関する様々な業務を行っています。
不明なこと等ありましたらお気軽にご相談ください。
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