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外来種はなぜ問題なのか?無害な外来種でも駆除されるの?

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こんにちは「鳥獣被害対策.com」の津田です。
今日の鳥獣害対策の知恵袋は前回の「アライグマやタイワンリスが外来種って知ってますか?」の続きです。

★前回のブログはコチラ ⇒
https://www.choujuhigai.com/blog02/archives/3315

外来種とは?

みなさん、外来種ってそもそも何ですか?
知っていますか?

外来種とは、簡単に言うと、人によって、自然に分布する地域外に移動させられた生物のことです。

外来種というと、海外からの生きものという印象がありますが、そうとは限りません。

自然に分布しない場所にいるのであればそれは国内から持ち込まれたものでも外来種といいます。

アライグマは、もともと北米の生きものですから、日本で野外に放されたアライグマは外来種になります。

外来種のアライグマ
画像:外来種のアライグマ

同様に、ニホンイタチは、もともと北海道には分布しない生きものですが、ネズミ駆除のため北海道に持ち込まれ、今は北海道にもいるので、このニホンイタチも、外来種ということになります。

さらに、例えば、世界中の港を行き来する貿易船の船体に付着した貝が、たまたま日本の海に落ちて、生息するようになればそれも外来種になります。

日本は貿易大国ですから、海外起源の外来種だけでも2000種以上いると言われています。

外来種はなぜ悪い生きものとされるのか?

ここで問題。

これらの外来種は全て、日本にいてはいけない生きものなのでしょうか?

答えは「そうではありません」。

外来種の中には、農作物や家畜、ペットのように、私たちの生活に欠かせない生きものがたくさんいます。

また、自然のバランスの中に組み込まれ、大きな影響を与えずに順応してしまう生きものもいます。

日本にいてはいけない、今問題になっているのは、日本にいる外来種の中でも、生態系・農林漁業・人間の健康や日常生活などに対して、大きな影響を及ぼす外来種です。

例を示すと、

  • 鳥の卵を食べ、樹皮を傷つけてしまうタイワンリス
  • トウモロコシやスイカを食べて畑を荒らしたり、家やお寺を住み処としてしまうアライグマ
  • 刺されると激しい痛みとともに患部がひどく腫れるヒアリ

などです。

このような生きものは、日本にいてはいけない生きものとして、侵略的外来生物とか特定外来生物と呼ばれ、国は法律によってその扱いを規制し、国や各自治体などが防除を行っています。

タイワンリスやアライグマは、その種の生態的特性から生態系・農林漁業・人間の健康や日常生活などに対して大きな影響を及ぼすので、日本にはいてはいけないのです。

日本の外来種についてまとめられた「侵入生物データベース」

日本の外来種について、まとめられているお薦めホームページを紹介します。

ここで紹介する国立環境研究所というところが作った「侵入生物データベース」は、最新の分布情報とともに様々な生きものの生態情報がまとめられていて、とても役に立ちます。

ぜひ一度、ご覧になってみて下さい。
https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/

追:今年のお正月に美味しいお肉を食べました。
さて、何のお肉か分かりますか?
ヒントは皮の部分に見える黒い線です。

イノシシ肉のブロック
画像:イノシシ肉のブロック

正解は・・・猪
黒い線は、なんと毛!でした。

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★アライグマの捕獲はこちら⇒
https://www.choujuhigai.com/fs/chiikan/c/raccoon-boxtrap-small
★タイワンリスの捕獲はこちら⇒
https://www.choujuhigai.com/fs/chiikan/c/squirrel

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この記事を書いた人

津田 朋香

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