折り畳み式の箱罠でアライグマを捕獲するための「コツ」をお教えします!
投稿日:2015年10月23日
運営会社:株式会社 地域環境計画
投稿日 : 2013年01月17日
更新日 : 2024年03月19日
こんにちは「鳥獣被害対策.com」の宮畑です。
前回は踏板式箱罠と吊り餌式箱罠のトリガーの違いについてお話しました。
★前回の「箱罠(踏板式)のフィールドテスト」はこちら⇒
https://www.choujuhigai.com/blog02/archives/3261
今回は新しい踏板式箱罠のフィールドテストの結果についてお話します。
設置後4日目までは、獣をおびき寄せるために、箱わなの入り口付近にまいた餌も含めて、まったく食べられた形跡がありません。
しかし、5日目の朝点検に行くと、遠目からも箱わなの中に黄色い「もの」がかかっていることがわかります。
テンです。
比較的若い個体のようです。
かわいい顔をしていますが箱わなに近づき手を出そうとするとうなり声を出して飛びかかるように威嚇してきます。
テンに限らず箱わなにかかった獣類は隅っこでおとなしくしているように見えることが多いですが、捕獲個体は極度に興奮しているため、うかつに手を出すことは危険です。
6日目の朝点検に行くと、再び何かがかかっています。
今度は茶色っぽい塊に見えます。
アライグマです。
比較的大型の個体です。
テンに比べて威嚇してくる姿も迫力があります。
アライグマはテンに比べると比較的おとなしいですが、それでも箱わなに手をかけたりすると、鋭い牙で噛みついてきますので、不用意に手を出すことは危険です。
なお、今回用いたエサは以下の通り。
ミカンは一部食べられていないものもありましたが、その他のエサはすべてきれいに食べられていました。
比較的体重の軽いテンが捕獲できたことから、トリガーの仕組みとしては十分な機能があることが確認されました。
しかし、アライグマが捕獲された際は、踏板とトリガーの接続部分等が2か所で破損していました。
箱わなで捕獲された獣は中で暴れたり、引っ掛かりのあるものに噛みついてひっぱたりします。
大型のアライグマでは力も強いため、それに見合った強度が必要になります。
「よく捕れる」ことは実証できたので、あとはいかに強度を確保していくかだけです。
今回の破損状況等をもとにメーカーさんでもさらに改良を加えていく予定です。
完成が楽しみです。
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★箱罠商品はこちら⇒
https://www.choujuhigai.com/fs/chiikan/c/boxtrap-small
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投稿日:2015年10月23日
投稿日:2014年1月17日
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