イノシシ対策用の罠 ~箱わなの捕獲効率を上げるポイントとは?~
投稿日:2017年3月23日
運営会社:株式会社 地域環境計画
投稿日 : 2012年11月27日
更新日 : 2024年03月19日
こんにちは「鳥獣被害対策.com」の千葉です。
本日は11/10に札幌で開催された、「ヒグマフォーラム2012 ~私たちはヒグマとどう向き合うか~」に参加しましたので、そのトピックについて報告します。
「ヒグマフォーラム」は、研究、行政、農業など、様々な分野でヒグマに関わる人々によって構成される「ヒグマの会」によって毎年開かれています。
★ヒグマの会HP⇒
http://higuma1979.sakura.ne.jp/index.html
今年のフォーラムは、昨年から話題になっている「札幌市へ出没するヒグマ」をテーマに行われました。
発表内容は多岐に渡り、実際に札幌市のクマ対応の現場を担っている方から、クマの生態を熟知するハンターの方、道内各地でヒグマの保護管理に関わる方々など、幅広い演者から最新の情報を聞くことが出来ました。
近年の札幌市のヒグマの出没状況を詳しく見ると、出没ラッシュの裏に隠れた様々な情報が浮かび上がってきます。
市街地近郊の出没地点はここ数年増加しており、一見多数のヒグマが出没しているようにみえます。
しかし、出没個体のDNAを分析してみると、同一個体が繰り返し出没していた事例が確認されたとのこと。
このことは、「出没数」の増加が、必ずしも「個体数」の増加ではない事を示しています。
また、近年市街地近くで雌個体が確認されているとの報告もありました。
行動範囲の狭い雌が定着しているということは、市街地近郊はヒグマにとって生息に適した場所である可能性があります。
意外にも市街地周辺の樹林は、ヒグマにとって居心地のいい場所なのかもしれません。
実際に札幌市は、市街地周辺の居心地を悪くするべく?道路脇の下草刈り等の対応を行っています。
ヒグマの行動や、環境の変化については、道内各地の事例も報告されていました。
標津町在住ハンターの久保俊治氏は、近年のクマは警戒心が薄く、ワナで獲れやすくなった、あるいは
日中からよく動くようになったと感じています。
道東地域ではサケ・マスの遡上数の増加や、エゾシカの増加で以前よりヒグマの餌が豊富になっています。
そのためヒグマ同士の軋轢が少なくなり、警戒心が薄れてきているのではないかという御意見でした。
一方知床半島では、がりがりにやせ細ったヒグマがテレビで報道され、大きな話題となりました。
報道されたヒグマは1頭ですが、それ以外にも動けなくなるほどやせ細ったヒグマが確認されていました。
いまのところ詳しい原因はわかっていませんが、エゾシカの増加が影響している可能性があるとのことです。
知床半島ではエゾシカによる食害で草本類が激減しています。
草本類が主食のヒグマは、食物がなくなり、やせ細っていったと推測されています。
食物がなくなったヒグマは海鳥の卵や雛を食べたり、海を泳いで定置網に絡んだ雑魚を食べたりと、これまで見られなかった行動を見せ始めています。
さらに餌の変化は行動域の変化にも繋がっています。
餌を求めて海沿いに集まることにより、集落や観光地への接近も増加しているようです。
札幌市をはじめ道内各地で新しい行動を見せるヒグマをみていると、その適応力の高さに驚かされます。
ヒグマと共存していくためには、我々も柔軟かつ素早い情報収集、対応が求められるのだと感じました。
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