入門②:自動撮影カメラ(トレイルカメラ)って、どんなカメラ?~カメラ性能について~
投稿日 : 2017年09月28日
更新日 : 2024年04月25日
こんにちは「鳥獣被害対策.com」の井上です。
「自動撮影カメラ」という名前は聞いたことがあるけど…
- いったいどうやって使うの?
- 便利なの?
と、思っている方は多いのではないでしょうか。
そんな方々のために、シリーズで自動撮影カメラ(トレイルカメラ)について、お伝えしています。
今回は第2回目、「カメラ性能」についてです。
ちなみに、第1回目は、自動撮影カメラ(トレイルカメラ)の特徴のほか、フラッシュや画像保存、防水機能などの主に機能的な部分についてご説明しました。
再度、読み返してみたい、という方は以下のリンクをチェックしてください。
【関連ブログ】
入門:自動撮影カメラ(トレイルカメラ)って、どんなカメラ?~フラッシュ・電源・画像保存・防水機能について~
さて、それでは今回の本題、自動撮影カメラ(トレイルカメラ)の性能についてです。
自動撮影カメラ(トレイルカメラ)を購入する際に、特に気を付けたいのが
- トリガースピード
- センサー反応範囲
- 画角
です。
これらの性能について、順にご説明します。
トリガースピード
トリガースピードとは、赤外線センサーが動体の熱を感知してからシャッターを切るまでの“タイムラグ”のことです。
つまり、自動撮影カメラ(トレイルカメラ)は、センサーが対象物を確認した瞬間にシャッターを切ることはできない、ということです。
ここは、知っておくべき、重要なポイントですよね。
当然ですが、タイムラグが短い方が、動物の撮り逃しがないと言われています。
トリガースピードが最も速いカメラ機種で約0.2秒、少し古い機種になると、遅いものでは2秒程度かかるものもあります。
トリガースピードが遅いと、シャッターが切れた頃には、被写体がフレームアウトしているか、あるいは尻尾しか写っていない・・・、といった悲しい経験をする方も多いのではないでしょうか。
一昔前は、“トリガースピードが速い”=“高価”といった印象がありましたが、近年はそれほど高くはない機種でも、トリガースピードが速いものもあります。
ぜひ、『自動撮影カメラ(トレイルカメラ)スペック比較表』とにらめっこをして、自分のお気に入りの1台を見つけてください!
センサー反応範囲
センサーの反応範囲も重要なチェックポイントですよね。
自動撮影カメラ(トレイルカメラ)は、動物などの“熱”を持つ動体から発する赤外線を感知し、自動で撮影するカメラです。
そして、熱を感知するエリアには限界があります。
一般的に、カメラ機種によってセンサーの反応範囲は異なり、短いものでは15m、長いもので25m程度となります。
ただし、この距離も、被写体となる動体のサイズや、撮影時の気温などによっても変わってきます。
例えば、大型のシカやイノシシなどは、遠方にいても撮影できますが、ネズミ類や小鳥などの小動物は、遠方のものを撮影することはできません。
また、外気温と被写体との温度が小さい場合は、センサーが反応しなかったり、あるいは反応できる距離がメーカー仕様(最大値)を下回ることもあります。
また、センサー反応範囲が最大20mというメーカー仕様でも、それはカメラの正面の値あって、正面から少し角度が付いた場合は、その距離は極端に短くなるので注意が必要となります。
さらに、夜間はフラッシュの届く範囲も重要ですよね。
熱感知できる範囲と、フラッシュの届く範囲は別として、認識しておいてくださいね。
F.O.V(画角)
最後はF.O.V(画角)です。
画角は一般的なカメラでもよく使われる言葉なので、言葉の意味はお分かりですよね。
自動撮影カメラ(トレイルカメラ)の画角は、一般的には55~60°のものが主流となります。
また、なかには120°と広角タイプのものもありますが、種類は限られています。
ただし、画角を広角にすると、赤外線センサーも広角にしなければいけなかったり、また夜間照射の赤外線LEDを増やさなければいけないなど、バッテリー消費との関係もあるので注意が必要です。
以上で今回のお話しは終わりになります。
自動撮影カメラ(トレイルカメラ)を選ぶ際は、どのような機能や性能に着目すればよいか分かってきましたよね?
次回は、各カメラの特徴などについて、お話しできればと思います。
楽しみにしていてくださいね。
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