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中型獣用箱わな「踏み板式」「吊り餌式」の違いとは?

中型獣用箱わな「踏み板式」「吊り餌式」の違いとは?

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こんにちは、「鳥獣被害対策.com」を運営する(株)地域環境計画・九州支社に所属する小椋です。

私は以前、奄美大島で実施されている“マングース”の防除活動に関わっていました。

「奄美マングースバスターズ」が結成されてたのは2005年、それから約12年が経ちました。

2000年頃は、10,000頭以上のマングースが生息するといわれていましたが、2016年では50頭以下にまで減少したと推定されており、大きな成果をあげています(なんと、2000年頃の生息数の0.5%程度にまで減少しています!)。

このマングースの防除には、

  • カゴわな(箱わな)
  • 筒わな
  • 探索犬

の方法を使用しています。

⇒ 関連ブログ「奄美大島の外来種対策「マングース」大きく減少

そこで、今回の「鳥獣害対策の知恵袋」では、中型獣用の『カゴわな(箱わな)』について、お話をしたいと思います。

カゴわな(箱わな)といっても、いろいろなサイズ、種類があるのを皆さんはご存知ですか?

代表的なものは、

  1. 踏み板式箱わな
  2. 吊り餌式箱わな

の2種類です。

①踏み板式箱わな

“踏み板式”箱わなの仕組みはとても単純です。

わなの入口から入った動物が、カゴの中にセットしてある『板』を踏むと、入口の蓋が閉まるというものです。

踏板式は、餌につられて入ってきた動物を、高確率で捕獲することができます。

【踏み板式 箱わな】

しかし、獲物を捕獲しやすいという反面、捕獲対象以外の動物も捕まりやすい、という問題点もあります。

踏み板式というシンプルなわな故に、箱わなに入って板を踏みさえすれば、どんな動物も捕まってしまいます。

私が過去に実施した踏み板式箱わなには、鳥やネズミ類などの小型哺乳類などが入っていたこともありました。

なんと!ヘビが入っていたこともありました。(コレが一番驚きました)

箱わなによる捕獲では、捕獲対象動物以外が入った場合は、速やかに放獣することになっていますが、
さすがにヘビには苦戦しました。

逃がすにも命がけです(怖いヘビを捕まえてしまいました・・・)。

捕獲対象とする動物以外が箱わなに入ってしまうと・・・せっかく設置したわなが“稼働していない”ことになってしまいます。

わなの近くに捕獲対象とする動物が生息していても、わなの蓋が閉まっていては意味がありませんよね。

そんな踏み板式カゴわなの問題点を克服したのが、吊り餌式箱わなです。

②吊り餌式箱わな

“吊り餌式”箱わなは、わなの入口から入った動物が、わなの奥にセットしてある餌付きのフックを引っ張ると蓋が閉まる仕組みです。

この仕掛けでは、餌付きフックを引く力の弱い動物は捕獲されません。

つまり、鳥やネズミ類などの小型哺乳類は、力が弱いために、フックを引くことができません。

もちろん、地を這って移動するヘビなどの爬虫類が誤ってトリガーを引くことはありません。

※使用する餌によってはトリガーを引くことはあります。

なので・・・効率よく捕獲対象動物を狙うことができるのです。

ただし、吊り餌式箱わなは、餌付きのフックを引っ張る、というアクションが必要なため、踏み板式箱わなよりも捕獲の難易度が上がります。

したがって、餌の付いたフックを引っ張るような工夫が必要になります。

つまり、捕獲対象となる動物が好む、餌を選ぶこと、また体の大きさに合ったサイズの箱わなを選ぶことなどが求められます。

【吊り餌式 箱わな】

⇒「中型獣用箱わな65(D type No.302)」

カゴわなを選ぶ際は、

  1. 捕獲対象動物の体のサイズ
  2. 好む餌の種類
  3. 設置環境での捕獲対象動物以外の把握

などを考慮することが大切です。

敵を倒す前に、まずは敵を知ることから。

どんな大きさで、何を好み、どんな環境に生息しているのか。

わな一つとっても、奥が深いですね。

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中型獣用 箱わなはコチラから

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