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平成28年度の猟期を終えて~猟課報告(福岡県)~

平成28年度の猟期を終えて~猟課報告(福岡県)~

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こんにちは「鳥獣被害対策.com」の成田です。

年度初めのバタバタ仕事もやっと収まり、ひと段落した今日この頃、やっと平成28年度の狩猟レポートが完成しましたのでご報告します。

私が住んでいる福岡県は、4月15日を過ぎ28年度猟期が終了しました。

4月15日って、ちょっと長くない?と思われるかもしれません。

実は、福岡県の猟期は、銃・くくりわなでの捕獲期間は、他の都道府県とさほど変わりがないのですが、箱わなによるイノシシの捕獲のみが4月15日までと少々長く設定されています。

※平成28年度福岡県の猟期詳細(表1)


鳥獣被害対策.com
の運営会社(株)地域環境計画に勤務している久野とわたくし成田は、福岡県の狩猟者登録をし、一般での狩猟を行っていました。

狩猟者登録の詳細は、久野が空気銃のみによる第二種銃猟わな猟、私(成田)が空気銃及び装薬銃を使用できる第一種銃猟で登録していました。

  • 久野:第二種銃猟、わな猟
  • 成田:第一種銃猟

今回は、そんな我々2人の28年度猟期の成果をご報告しようと思います。

我々が主に猟場にしていた場所は、福岡県北東部の

  • スギ林
  • 竹林
  • ため池

等がある中山間地です。

久野は空気銃でカモ・ヤマドリなどの鳥類、くくりわなでニホンジカ・イノシシ等の大型獣を狙っていました。

ため池の畔でカモを待つ久野


ハンティングベストを着る久野

久野の成果として、空気銃での鳥猟で捕獲は残念ながらありませんでした。

しかし、くくりわなでの罠猟では、跳ね上げ式・足くくり罠シカ2頭を捕獲することに成功していました。

くくりわなで捕獲したシカ

▼関連商品
跳ね上げ式・足くくり罠(4mm・20cm)

くくりわなを設置していた範囲は、シカが多く出没するために、多くの獣道が重なって入り組んだ状態にあり、わなの設置箇所の絞り込みが難しい場所でした。

こうした場合、多数の獣道の中から頻繁に利用している獣道を選び、さらにその獣道の中で“必ず足を踏む”と想定されるPOINTを探す『観察眼』が非常に重要になってきます。

久野は、こんな難しい環境にも関わらず、わなを仕掛けて1日で捕獲に成功しています(しかも2頭!)。

同僚ながら久野の『観察眼』の鋭さに驚かされました。

ちなみに、この捕獲効率を上げるための、詳しいくくり罠設置方法の“コツ”は、別ブログにて作成中なので、こうご期待ください。

さて、私(成田)の方は、銃猟で

  • カモ
  • ヤマドリ
  • シカ
  • イノシシ

を狙っていました。

本来は、わな猟も行う予定でしたが、訳あって今期は第一種銃猟のみ狩猟者登録しました。

池でカモ待ちの成田

成果は、シカ6頭を捕獲!

しかし、カモ・ヤマドリ等の鳥類は捕獲することが出来ず、またイノシシには出会うこともできませんでした。

カモ猟は、久野と数か所の池を周り、実際に発砲もしましたが、捕獲することが出来ませんでした。

ちなみに、自作のカモキャッチャー(※池で撃ち落としたカモを回収する道具)を試したかったのですが、無念にも、活躍の機会は来期に持ち越しとなってしまいました。

自作「カモキャッチャー」


自作「カモキャッチャー」試運転

鳥猟の結果はこのような感じでしたが、自分が特に力を入れていたのは、シカ・イノシシを狙った銃猟でした。

銃猟の方法は、自分が以前に住んでいた北海道で行っていた方法を応用してみました。

北海道では、車で林道を走り、シカを見つけ次第車から降り、道路から出て発砲する「流し猟」と、山の中を歩いて獲物を探す「忍び猟」の2つを行っていました。

開けた地形が多い北海道とはまるで違う九州の入り組んだ地形で「流し猟」が出来るのか不安でしたが、捕獲したシカ6頭のうち、2頭は「流し猟」で仕留めることができました。

「流し猟」で捕獲したシカ

一方、「忍び猟」では、特にイノシシがいそうな場所を重点的に探しました。

猟場とした付近には、イノシシの掘り返し、糞等の痕跡を見つけることはできました。

しかし、事前に設置した自動撮影カメラ(トレイルカメラ)のデータを分析したところ、シカは高密度に生息しているものの、イノシシの姿を確認することはできず・・・

猟の結果も、イノシシを捕獲することはできませんでした。

▼関連ブログ
くくり罠での狩猟効率を上げるためには? ~自動撮影カメラ(センサーカメラ)の活用

こういった猟場でイノシシを捕獲したい場合は、銃猟よりもわな猟、特にカメラを用いて捕獲対象を選択し、トリガー作動のタイミングが調整できる箱わなが有効なのではないかと感じました。

▼関連商品
箱わな(イノシシ・シカ等)

猟期が終わるとその年の反省をします。

「あの場所ではこのわなの方が適していた」、「次回狩猟に行くときはこのアイテムが必要だな」などなど…

反省点から次の狩猟方法をイメージし、計画するのは楽しいものです。

それに合わせて、狩猟ツールや捕獲道具を買いそろえることも、私のモチベーションを高める一つの要素になっています。

ちなみに、田川出張所(福岡県)では、獲れたシカの肉を使い、

  • カレーハンバーグ
  • BBQ

などなどのジビエ料理に舌鼓を打ちながら反省会という名の飲み会が行われることもしばしば。

これもまた狩猟の醍醐味のひとつですね。

実際に作ったシカ肉ハンバーグ

猟場の情報収集や狩猟ツール、捕獲道具を揃えるなど、次回猟期までに準備を万全にし、2017年度の猟期ではイノシシが捕獲できるよう、精進しておきたいと思います!

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★狩猟に関する過去ブログ
・狩猟免許について
https://www.choujuhigai.com/blog02/archives/513
・狩猟免許取得の勧め
https://www.choujuhigai.com/blog02/archives/531
・わな猟免許取得への手引き
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・わな猟免許取得への手引き 知識試験編
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・わな猟免許取得への手引き 技能試験編~猟具の判別
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・わな猟免許取得への手引き 技能試験編~猟具の架設
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・わな猟免許取得への手引き 技能試験編~鳥獣の判別
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★足くくり罠はコチラ⇒
https://www.choujuhigai.com/fs/chiikan/c/trap
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この記事を書いた人

成田 大

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