投稿日:2014年3月13日
運営会社:株式会社 地域環境計画
投稿日 : 2012年06月12日
更新日 : 2024年03月19日
こんにちは「鳥獣被害対策.com」の衣笠です。
今日の鳥獣害対策の知恵袋はヌートリアについてです。
東日本にお住まいの方はあまり馴染みのない動物かもしれませんので、今回はこのヌートリアがどんな動物なのかを紹介したいと思います。
ヌートリアは本来日本に生息しない動物、外来種です。
アライグマやオオクチバスなどと同様に、環境省の「外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)」で”特定外来生物”に指定されています。
本来、南米に生息していたヌートリアですが、毛皮を取るため、戦時中には食用として飼育されたものが、野生化し、増加し続けています。
現在は、岐阜や愛知以西で生息が確認されています。
私の住んでいる関西地方でも川や池で悠々と泳ぐ姿を度々見かけます。
ヌートリアはネズミの仲間ですが、大きさが50㎝程度にまでなる巨大ネズミです。
泳ぐのが大変得意なネズミで、川や池などの水辺で生活し、水際の土手などに巣穴を掘ります。
ヌートリアがいるところでは、ヌートリアの巣穴で土手が穴だらけになり、落盤するなどの被害も出ています。
ひどい所では堤防の決壊の恐れまで出てきます。
普段は水辺の草などを食べているのですが、川や池の近くの畑にも出没し、野菜や水稲を食べることもあります。
最近は個体数が増えているからか、そういった農作物への被害が増加しています。
水辺が近い耕作地で農作物被害が出るようでしたら、ヌートリアによるものかもしれません。
一度自動撮影カメラで確認してみてはいかがでしょうか。
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また、草のほかにも二枚貝を食べることも知られています。
貝が減少し、その貝に産卵するタナゴという魚が減少するといった生態系への影響も・・・
日本では川や池に生息するヌートリアの天敵となる動物がいないため、野生化したヌートリアはどんどんと増えています。
こんなヌートリアの被害が確認されたら、以下の対策が挙げられます。
●電気柵や防獣ネットを使って侵入防止対策
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※ヌートリアは立派な歯を持っています。防獣ネットはできるだけステンレス線入りなどの、切れにくいものをおすすめします。
●加害個体の捕獲
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※ヌートリアの捕獲は「外来生物法」または「鳥獣保護法」、「狩猟法」に従い、適切に行う必要があります。まずは地元の自治体に相談しましょう。
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