こんにちは「鳥獣被害対策.com」の宮畑です。
今日の鳥獣害対策の知恵袋は、イノシシ用箱罠の組み立て方と設置方法の説明にいったときのお話しです。

今回、イノシシ用箱罠を購入していただいた自治体のある地域では、イノシシによる農作物への被害が続いており、これまでも箱罠による捕獲を実施しています。

今回の箱罠は、今まで使用してきたものと違うタイプの箱罠であるため、実際に箱罠の設置や見回りをする農家の方たちに、組み立て方や設置方法の説明をしました。

購入いただいたイノシシ用箱罠は、サカエ式箱罠2号という製品です。

★箱罠2号（片開）はこちらから⇒
https://www.choujuhigai.com/fs/chiikan/boar-boxtrap-big/s-0022

重量は84kgありますが、今まで使用していたものよりかなり″軽い″ということに驚かれていました。

また、発送時は4分割されてくるので、１梱包あたり20kg強と１人でも何とか運べる重量です。

箱罠を設置する場所は、奥まで軽トラが入れないところも多く、材料を手持ちでわな設置場所まで運んでいって、現地で組み立てることが出来ることも、本製品のポイントの一つです。

では組み立てです。

組み立ては２人一組でやることが効率的です。

準備するものは、以下のものです。

【組み立てに準備するもの】

• 革手袋（エッジ等での怪我防止のため）
• 13mm六角レンチまたはスパナを２つ（ネジを締めるときに２つ一組で使います）
• プラスドライバー1本（前フレーム部分のネジ固定時に使用します）
• 5～6cm角の角材6本（底板と側板を組み立てるとき、地面との間にネジや指が入れられるスペースを作るためのもの）

【組み立て方】

①底板を組み立てる

２枚の底板を短いボルト２点で固定する。

②側板を組み立てる

２枚一組の側板を短いボルト１点で固定する。

このとき滑車のついた側板が縁にくるように組み合わせる。

内側に滑車が来るように取り付けてしまうと仕掛けロープがかけられなくなるので注意する。

※先に側板２枚を組み立てるのではなく、直接底板に一枚ずつ側板を固定していってもOKです。

③側板を底板に取り付ける

１人が支えてもう１人が長いボルトで固定していく。

④後板を取り付ける

滑車、ゴム板があるほうと反対側に、長いボルト６点で固定する。

⑤天板を取り付ける

先に２枚１組の天板を短いボルト２点で固定する。

クッションとなるゴム板が正面（側板に滑車がついている側）に来るようにする。

⑥前フレームを取り付ける

前面の４点（シャッター部が稼動する側）を短いボルト（頭が六角でなく、丸くなっている）で固定する。

ここの固定のみ＋ドライバーを使用します。

フレームと天板をとめる２点は、他の場所と同じ長い６角頭のボルトで固定する。

⑦仕掛け金具を取り付ける

仕掛け金具を、仕掛け金具用ネジとザガネ、ナットで取り付ける。

⑧シャッターを前フレームの上部から挿入する

シャッターはボールカスター（半球状の出っ張り）のある方を下にする。

⑨仕掛けロープを取り付ける

仕掛け金具にロープを結びつけ、滑車を通してわな後方の側面の支柱を通し反対側側面の支柱に結びつける。

⑩これで、組み立ては完了

【調整のしかた】

あとはシャッターを持ち上げ、ストッパーを利かせた状態（一定以上シャッターを持ち上げるとバネで
自動的にストッパーがかかる仕組みになっている）で、仕掛けロープの張り具合を調整します。

ストッパーを解除した状態にし、仕掛けロープに実際に触れて、うまい具合にシャッターが落ちれば調整完了です。

組み立てそのものは、慣れてくると、２人で３０分もあればできるようになります。

組み立ての説明会に参加された皆さんからは、軽い、組み立てが簡単、仕掛け部の構造がわかりやすいと、とても好評でした。

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