投稿日:2016年11月22日
運営会社:株式会社 地域環境計画
投稿日 : 2011年10月03日
更新日 : 2024年03月19日
こんにちは「鳥獣被害対策.com」の逸見です。
前回の「アライグマが増え続ける理由とは?」の続き、アライグマの防除計画についてお話します。
神奈川県は、平成18年度から22年までアライグマの防除に努め、被害額は平成18年度をピークに
減少傾向にありました。
三浦半島などの高密度地域の一部で生息密度の低下が見られましたが、県西部に向ってアライライグマの分布の拡大が起きています。
捕獲は、被害や目撃情報が多い、つまり個体密度が高い場所で行われ、その地域では被害や個体密度がある程度減少したものの、結局、生息していても被害報告がない地域では分布拡大の防止が出来ず、全県的な個体数の減少は図れませんでした。
県は、平成23 年度から28 年度の5年間を「第2次神奈川県アライグマ防除実施計画」の期間とし、目標を「生息分布域の縮小」と「個体数の減少」として、効果的な防除を実施するとしています。
その計画の勘所は以下のとおりです。
私は、この計画は、市町村がしっかり防除体制を構築出来れば、かなり実行性の高いものと思います。
広域で計画的に質の高い捕獲(取れる場所に罠をかける)を行えば個体密度を減少させ、分布拡大を阻止できる 可能性は高いと思います。
しかし、私たちの会社でもアライグマの生息分布の実態把握の調査・捕獲を実施した経験がありますが、生息密度の低いところでは、目撃情報も少なく、罠を設置してもなかなか捕獲出来ず、ひたすら捕れるまで耐える作業となります。
この生息密度が低下した場合の防除は、極めて厳しいもので、県の市町村に対する支援が必要になると思います。
この点については、県は根絶を目指すためのモデル的な取組を検討するということになっており、具体的な戦略の検討はこれからのようです。
さて、いつもまでも個体数を減らすことが出来ず防除を続けるならば、捕殺されるアライグマの個体数は無限に増え続けます。
一方、このような防除計画が成功して地域から 根絶することが出来れば、捕殺されるアライグマの個体数は最小になるでしょう。
私たち人類は、自分たちの犯した罪の決着をどのように付けるべきなのか、このような外来生物とどのように向き合うべきか、多くの地域がその岐路に立たされています。
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投稿日:2016年11月22日
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