こんにちは「鳥獣被害対策ドットコム」の浅尾です。

今シーズンは暖冬で雪が少ないという話をよく聞きます。

私の住む地域でも、先週ようやく少しだけ積もったものの、例年に比べると極端に雪が少なく、かなり異常な冬となってしまっています。

イノシシの繁殖率と積雪量の相関性について

積雪は様々な動物の生息を左右する要素となることが知られていて、とりわけイノシシは、雪の多い地域には生息できないと言われています。

具体的には、積雪深30cm以上の日が一冬に70日間を超える地域には生息できないと言われていますが、この冬はこの条件に当てはまる地域が例年に比べてかなり少ないのではないかと思われます。

積雪は動物たちの活動を阻み、明瞭な足跡を残すので、獲物を追うハンターなどには有利に働きますが、雪の無い冬は動物たちにとって有利です。

写真はこの冬に見つけたイノシシで、3頭のイノシシが藪の中に逃げ込んでいるところを撮ったものです。

この写真を撮った場所は例年の同じ時期なら１ｍ前後の積雪がありますが、この冬はご覧のとおり、ほとんど雪が無く、イノシシたちも元気に活動していました。

丸々と太った姿が、冬でも十分に餌を採れていることを物語っている気がします。

冬に命を落すイノシシは多いのですが、雪の無いこの冬は生存率が高まることが想定され、来春の繁殖率も上がるのではないかと考えられます。

爆発的に増えてしまわないよう、対策は急務です。

この冬は正念場かもしれませんね。