「トレイルカメラを設置したらイノシシに壊された!?」3つの原因と3つの対策
投稿日:2021年4月12日
運営会社:株式会社 地域環境計画
投稿日 : 2015年12月08日
更新日 : 2024年04月22日
こんにちは、「鳥獣被害対策ドットコム」の井上です。
今回は、神奈川県小田原市早川地区で、みかん農園を営む農家さんに、鳥獣被害の現状と、現在実施している対策について、インタビューしてきました。
広大なみかん農園です。
美味しそうなみかんが鈴生りです。
小田原市は、山の幸あり、海の幸ありと、自然豊かな地区ですが、様々な野生動物の活動が目立つようになり、農地への侵入が目立っているようです。
早川地区にある「一夜城ヨロイヅカファーム」さんからの眺め。海がきれいです。
特に、近年では、イノシシの出没が多く、それに伴い、小倉さんのみかん農園にも被害が出ているとのこと。
このほか、アナグマやタヌキなどの獣もしばしば出没しているようです。
動画:小田原のみかん畑に出没したイノシシ
動画:アナグマがみかん農園に出現
動画:みかん果樹園に現れたタヌキ
「自動撮影カメラを活用し、敵を知る!」農家さん自ら撮影した動画(すごい!)。
増大する獣害に対して、最初に実施したのは、ネット柵だったそうです。
2015年の春にネット柵を設置。
ネットの裾は、少し長めに垂らし、獣が入りにくい状況をつくったようです。
しかし…イノシシは下から潜って果樹園への侵入を許してしまったようです。
この状況に対抗するため、ネットの裾にピンを打ち、潜り込まれないようにすると…
ネットに突進、そのままなぎ倒すように侵入されてしまったとのこと。
なんとも、小田原のイノシシは大胆です。
このような経緯かあり、2015年の秋に、ワイヤーメッシュ柵『いのししくん』(2m)の設置を決意され、今回の導入となったそうです。
ユニックを使って納品です。
ワイヤーメッシュを置く時は、下に枕木を用意します。
小型のトラックに移して、さらに細い路地へ。
支柱もユニックで下ろします。
これは、ワイヤーメッシュの裾を固定するアンカーピンを運んでいます。
対策としては、防護柵のほか、中型獣の捕獲も実施しており、これまでにアナグマなどを捕獲しているとのことです。
なお、アナグマは警戒心が薄い動物なのでしょうか(?)、ネット柵の穴の開いた部分のすぐ横に『箱わな』を仕掛けると、すぐに捕獲できると教えていただきました。
ちなみに、アナグマが破ったネットの穴から、カラスが入ってくるようです。
なんとも、カラスは賢いですね。
最後に、農家さんはすでに、小田原でも被害が増えつつある「サル対策に乗り出さなくては!」と、新たな敵に照準を合わせているようでした。
ありがとうございました!
今回のお話は、ワイヤーメッシュ柵『いのししくん』の納品の際に、インタビューした内容です。
そのため、今度は「いのししくん」の設置後の効果や使用感などについて、お話をうかがおうと思います。
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