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イノシシがくくり罠にかからない?「くくり罠のコツを失敗例を交えて解説」

イノシシがくくり罠にかからない?「くくり罠のコツを失敗例を交えて解説」

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こんにちは「鳥獣被害対策ドットコム」の宮畑です。
今回はイノシシの捕獲についてのお話です。

イノシシ捕獲の方法と罠捕獲の種類

イノシシを捕獲する方法は、大きく分けて

  • 銃による捕獲
  • わなによる捕獲

の2通りがあります。

このうち、わなによる捕獲には、

  • 箱罠
  • 囲いわな
  • くくり罠

といった方法があります。

今回はくくり罠による捕獲の失敗例のお話です。

イノシシ足くくり罠
画像:イノシシ足くくり罠

イノシシは臆病・敏感・警戒心が強い

イノシシは、一晩で畑を広範囲に掘り返して農作物を全滅させたり、車道沿いの花壇を掘り返したりと、大胆不敵な動物と思われがちです。

たしかに被害を受けた場所を目の当たりにすると大胆なイメージが湧いてしまいます。

しかし、実際は非常に臆病で警戒心が強く、危険を感じると極力リスクを伴う行動をとらないことも事実です。

特に、人間の臭いには敏感で、たとえその場に人がいなくても、残った臭いで危険を感じ取り行動を変えてしまうことが良くあります。

くくり罠のコツ「とにかく匂いをつけない」

くくり罠は、イノシシを捕獲するうえで効率的な方法ですが、うまく捕獲するためにはいくつかのコツや注意点があります。

わなの埋設位置に足をつかせるテクニックや狙ったけもの道を通らせるための誘導などの技術がありますが、匂いを極力つけない技術もそのひとつです。

オイルや人の匂いのついた新品のくくり罠を設置する前に雨ざらしにして匂いを飛ばしたりしますが、設置の時にも極力人間の匂いをつけないように注意したほうが、より好結果につながります。

まずは、素手でくくり罠を扱わないこと。

厚手の皮の手袋をしたり、調理用等の薄手のゴム手袋をはめさらにその上に新品の軍手をするとの臭いはつきにくくなります。

そこまで気を遣わなくても、と思われる方もいらっしゃると思いますが、気を遣って遣いすぎることはないと思います。

イノシシにとっての人間はある意味「最も警戒すべき危険な存在」なのです。

イノシシがくくり罠にかからない!失敗した事例

下の動画は、くくり罠なを仕掛けた場所を動画撮影したものです。

ほかの場所ではゴムの手袋をしてさらに軍手をはめて作業していたのですが、いくつか仕掛けているうちにだんだん面倒くさくなってきて、ここでは使い古しの軍手のみをはめて設置作業をしました。

動画:イノシシ対策_捕獲編_くくり罠失敗例その1

立ち止まって鼻先で匂いを嗅いでいる先にくくり罠が設置してあります。

警戒しまくって結局このけもの道を通ることをやめて、引き返してしまいました。

動画:イノシシ対策_捕獲編_くくり罠失敗例その2

この動画でも、匂いを嗅いでいる倒木に膝と手をつきながら倒木の先にくくり罠を設置しました。

匂いを嗅いで危険を察知すると驚いたように踵を返して反対方向へ逃げ去ってしまいました。

これで、しばらくの間はこれらのけもの道は使わなくなってしまうか、設置してある場所を迂回して通過するようになります。

時間の経過とともに匂いも薄れ、慣れも生じてくるので、このけもの道を使うようにはなりますが、捕獲できるまでにはかなりの時間がかかってしまうことになります。

雨の降った次の日にはよくわなにかかる、と言われますが、これも雨で匂いが流れることと、設置のために踏み荒らした跡が馴染んで違和感がなくなることに大いに関係がありそうです。

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この記事を書いた人

宮畑 貴之

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