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イノシシ対策_耕作地への侵入を防ぐ方法【ネット柵】

イノシシ対策_耕作地への侵入を防ぐ方法【ネット柵】

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こんにちは「鳥獣被害対策ドットコム」の宮畑です。
今回はネット柵についてのお話です。

ネット柵とは?

ネット柵は金属柵に比べて、重量が軽く、取り扱いや設置が容易なため、小規模な畑や水田などの耕作地から、山間地や広大な敷地を囲う場合まで広く利用されています。

価格も電気柵と金属柵の中間くらい(ネット柵の種類によっては金属柵と同じくらいの価格のものもあります)です。

運搬、設置が金属柵よりは容易なため、特にシカによる山間の森林被害地や植生保護区などを広域に囲う場合にもよく使われている柵です。

グリーンブロックネットの設置イメージ(遠景)
画像:グリーンブロックネットの設置イメージ(遠景)
グリーンブロックネットの設置イメージ(近景)
画像:グリーンブロックネットの設置イメージ(近景)

ネット柵の種類

ネット柵と一口に言っても様々な種類があります。

樹脂(ポリエチレン)製ネット

一般的なネット柵です。
園芸用のものを流用している人もいますが、高さや幅が小さかったり目合い(網目のサイズ)が対象動物に合わなかったりします。

このため、獣害対策用に目合いや大きさなどを考慮してある専用のネットを買い求めたほうが無難です。

イノシシ対策用としては目隠しのトタン板やビニールシート、電気柵などと併用して使われることが多いです。

⇒イノシシ対策用ネット柵商品ページ

更生海苔養殖網(海苔網の再生網)

海苔養殖用網の中古品を補修して再生したものです。

海苔網は、波浪や強い潮流、塩分に絶えず晒される海中で使用することを前提に作られているため、一般的な樹脂製ネットと比較して強度、耐候性があります。

価格も安く、シカやイノシシの獣害防止ネットとしての利用も増えています。

ただし、再生品のため幅、長さにややばらつきがあり、目合いは15cm×15cmくらいのものが一般的です。

このため、うりぼうや中小型の獣は網目をくぐり抜けてしまいますので、うりぼうやアライグマなどほかの獣に侵入も防ぎたい場合には、電気柵とセットで設置するなどの工夫が必要です。

金属線入りネット

樹脂(ポリエチレン)やビニール繊維だけでは強度が弱く、咬み切られて穴をあけられて、侵入されることもあるため、金属線を編み込んだ製品も出ています。

強度は格段に上がりますがその分価格も上がります。

ネット柵を設置する際の注意点

金属柵の留意点と一緒ですが、イノシシは、柵などの障害物があると、飛び越えようとするよりは下から潜り込もうとする行動が優先されるため、地際をしっかりペグなどで固定する必要があります。

地際に隙間が空いていたり、まったく固定していない柵もたまに見受けられますが、これではせっかくの柵も全く効果がないことになってしまいます。

今現在ネット柵を張られている方がいましたら、いま一度地際に隙間ができていないか、点検することをお勧めします。

なお、地際をペグなどで固定する場合、ネットに直接ペグを打つとかなりの本数が必要になってきます。

このため、園芸用のポールや少し太めのロープなどをネットの最下段に通して、ポールやロープをペグで固定するとしっかり塞げて効果的です。

網の上下にロープを通したもの、専用のポールやペグ、潜り抜け防止のスカートネットがセットになったものもありますので、そのような製品を購入するのも便利です。

グリーンブロックネット
画像:グリーンブロックネット

⇒グリーンブロックネット(100m資材キット)

アニマルネット
画像:アニマルネット

⇒防獣ネット アニマルネット2300/60m資材セット(地上高2.1m)

ネット柵のメリットとデメリット

ネット柵は金属柵と比較するとどうしても強度は劣り、まれに穴をあけられることもあります。

このため、金属柵よりも頻繁に見回り、点検をする必要があります。

特に山中に設置した場合は倒木などによる破損も起きやすいことを念頭に置いておく必要があります。

また、ネット柵でたまに起こるトラブルとしてオスジカの角が絡んでしまうことがあります。

ネット柵に角が絡むと、外そうとして暴れたり、執拗にかみ切ろうとするため金属線入りとはいえども穴が開く場合があります。

いずれにしてもネット柵のメリット(金属柵と比較して価格が安い、重量が軽く、取り扱いや設置が容易)とデメリット(金属柵ほどの強度はなく、破損や穴があけられることがある)を理解したうえで、防ぎたい獣の種類や加害獣の生息状況、予算や見回り点検等の維持管理にかけられる労力等を勘案し、設置する柵を選定することが必要です。

★前回のブログ
⇒イノシシ対策_耕作地への侵入を防ぐ方法【金属柵】

⇒イノシシ対策_侵入を防ぐ【電気柵編】

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この記事を書いた人

宮畑 貴之

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